映画「夜明け前~呉秀三と無名の精神障害者の100年」上映会  同時開催 藤井克徳氏講演と藤井氏・今村氏他数名によるトークセッション

Description
精神科医師の呉秀三氏がおよそ100年前に精神障害者を自宅の檻に閉じ込める「私宅監置」の実態を調査しました。その報告書には「我が国十何万の精神病者は実にこの病を受けたるの不幸の外に、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし。精神病者の救済・保護は実に人道問題にして、我が国目下の急務と謂わざるをべからず」と明記し、病という不幸の外にこの国に生まれた二重の不幸を訴え当時の精神科医療、福祉を痛烈に批判しました。

今回の映画は当時の呉秀三氏の考えや活動をドキュメンタリーとして振り返るものです。そして、ただ単に精神障害者の実態だけでなく「人として大切にすることとは」ということを深く掘り下げていきます。

現在でも大阪や兵庫で私宅監置の報道もありました。それだけでなく、病院内での拘束事例、障害者への虐待事例も増加という状況もあり、改めて人権を考える大切な時期と思います。そのような時期だからこそこの映画を通して「障害者の人権」を関係者で深め合い、市民の皆さんに理解を広げることを目的に上映会を開催します。

https://www.youtube.com/watch?v=5_SaY9CGL6I



<<ご案内>>
[日 時] 2019年30日(土)
     開場:12時30分 開演:13時
[会 場] 黒崎ひびしんホール 大ホール
[定 員] 500名
[入場料] 一般1,000円
     障がい者(介助者1名を含む)500円
     大学生500円、高校生以下無料
[プログラム]
 13:00~ ご挨拶
第一部
 13:10~ 映画「夜明け前」上映【66分】
 14:20~ 講演【30分】
 「呉秀三の実績と今求められる精神障害者福祉」
  藤井克徳氏(日本障害者協議会 代表)
第二部
 15:00~ トークセッション【60分】
 「障害のある人が地域で暮らすためには」
  藤井克徳氏(日本障害者協議会 代表)
  今村浩司氏(西南女学院大学 教授)
  他数名参加

<<チケット販売>>
※※※事前販売は平成31年2月5日(火)から開始となります※※※

[事前販売] チケットは、下記の窓口にて事前に販売しております。
・黒崎ひびしんホール(八幡西区岸の浦2-1-1)☎093-621-4566
・NPO法人抱樸(八幡東区荒生田2-1-32)☎093-653-0779
・北九州市障害福祉団体連絡協議会(戸畑区汐井町1-6 ウェルとばた6F)☎093-882-6770
・(社福)あかつき会はぁとねっと戸畑(戸畑区小芝3-12-30)☎093-882-6648
・(特非)北九州精神障害者福祉会連合会(門司区下二十町1-12)☎093-371-0511
・北九州市立浅野社会復帰センター(小倉北区浅野2-16-38)☎093-531-3823
・(社福)さざなみ福祉会のぞみ作業所(小倉北区片野2-2-4-102)☎093-921-0657
・(社福)はまゆう福祉会(遠賀郡水巻町吉田西3-19-11)☎093-201-6151
・きょうされん福岡支部(田川市川宮1524-10)☎0947-23-2020
[当日販売] 上映会当日、会場(黒崎ひびしんホール)にてチケット販売します。
※当日は、席が無い場合がございます。出来るだけ事前のチケット購入をお勧めします。

<<お願い・注意事項>>
※ 車椅子スペース、手話通訳・要約筆記のスペースを準備しておりますが、数に制限が御座います。
※ 会場の準備、会場でのご案内、JR黒崎駅⇔会場の誘導・サポートの関係上、車椅子の方、目や耳の不自由な方は、事前に下記問い合わせ先にご連絡ください。
  ☞連絡期限:2019年3月23日(土)

<<問い合わせ先>>
 きょうされん福岡支部
 TEL:0947-23-2020  FAX:0947-23-2021
 Email:fukuoka@kyosaren.or.jp



心を病んだ人々は、なぜ閉じ込められればならないのか?

精神の病とは…、人間の尊厳とは…、いま突きつけられる問いかけ!


 呉秀三(くれ しゅうぞう)は、今から百年前の時代に東京大学医学部精神科の教授として、異例の社会的な取組みを進めた先達者である。彼は精神疾患の人々が「座敷牢」に押し込まれる実情を憂い、その解決のために奔走した。その土台となった報告書『精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察』を1918年に提起し、多方面へ働きかけた。それから1世紀の年月が過ぎた今、精神障害者の問題はどうなっているのだろうか?

松沢病院の呉秀三胸像

 精神障害者をめぐる問題は一つの国の在り方を左右する重大なものであり、欧米でも改革が進められている。何故なら、人口の1%プラスアルファが精神疾患を発症するという前提のもと、全ての国民が理解と対処を迫られているからである。しかし、古い時代から現在に至るまで、精神病は誤解と偏見、差別の対象となり、この病を持つ人々と家族は苦しみと犠牲を強いられている。2017年12月の「寝屋川市監禁死亡事件」、2018年4月の「兵庫県三田市監禁事件」の報道は、多くの人々に衝撃を与えた。しかし、このような事例はまだ少なからず存在すると関係者は指摘する。こうしたタイミングで、この課題に一貫して取組んでき精神医療保健の専門家組織である公益財団法人 日本精神衛生会と、障害者福祉の土台を支えて40周年を迎えるきょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)が提携して製作したのが本作である。

 長編第1作『鳥の道を越えて』で高い評価を得た今井友樹監督(工房ギャレット代表)が、先輩である小原信之カメラマン(民俗文化映像研究所代表)とタッグを組み、2003年の記録映画の最優秀作として注目を集めた夜間中学の記録映画『こんばんは』(毎日映画コンクール記録文化映画賞/文化庁映画大賞)の編集を担った古賀陽一編集マンを迎え、その『こんばんは』、重度重複障害児を育てる家族を描いたアニメ『どんぐりの家』(きょうされん20周年/山本おさむ原作・脚本)や、精神障害者の社会復帰を描く劇映画『ふるさとをください』(きょうされん30周年/脚本:ジェームス三木)で指揮をとった中橋真紀人プロデューサー(イメージ・サテライト代表)のもとでパッションとパワーを注いだ。
 呉秀三研究の第一人者・岡田靖雄先生(精神科医療史研究室代表/元・松沢病院医師)、「座敷牢」問題の調査研究を続ける橋本明先生(愛知県立大学教授)、日本の精神科医療のトップに位置する都立松沢病院の齋藤正彦院長というキー・パーソンへのインタビューを軸に構成された本作品は、これまでの100年を見つめ直し、これからの100年を考える貴重な映像的素材と言えるだろう。
 作品の中に登場する資料には、現存する2冊のみの「私宅監置」報告書(1冊は岡田先生の手元に、もう1冊は国会図書館!)、呉秀三の初めての著作の初版本、家族にあて欧州から送った絵葉書(既に所在不明!?)、秘蔵されていた数枚の写真(東大医学図書館に保管)などがある。日本で初公開!呉秀三の欧州留学先での足跡--彼が1900年前後に留学・視察したベルギーとオーストリア(ウィーン大学)に残されている「自筆の署名」を求めて海外ロケを敢行し、彼の下宿アパートもカメラに収めてきた。
  
資料館の「拘束具」  海外ロケ(ウィーン)

勇気をもって前へ
 立教大学教授 香山リカいつの時代も、社会を前に進めるのは、ひとりの気づきとそれに触発された大勢の仲間たちです。いまも心の病を持つ人たちが正しく理解され、その人権が十分に守られているとはとても言えません。しかし、彼らが私宅監置などのもっとひどい処遇をあたりまえに受けていた時代に、呉秀三はそのおかしさに気づき、病者に治療と福祉の光をあてようとしたのです。私も本作から多くを学び、勇気づけられました。

今井友樹監督作品

夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年

[ドキュメンタリー/2018年/66分]


夜明けを迎える一助として
 きょうされん専務理事 藤井克徳「呉秀三を正確に知ってほしい」一本映画企画の最大の動機です。あの「座敷牢調査」から100周年という節目の力を借りて伝えたかったのです。呉秀三の言動が現代日本にして何ら色あせることなく、そっくり今に通用しており、「この国に生まれた不幸」は、見方によっては当時よりも真に迫っているのではないでしょうか。呉秀三の言動が名実ともに古めかしく感じられる社会をどう作っていくか、障害当事者や家族の一人ひとりが本当の夜明けをいかに実感できるか、本映画がその一助になることを願っています。
(日本精神衛生会理事)


主催

「夜明け前」北九州上映会実行委員会

共催

北九州市、きょうされん福岡支部、北九州精神障がい者家族会連合会(あかつき会家族会)、(社福)はまゆう福祉会、(社福)共生の里、(特非)北九州精神障害者福祉会連合会、(社福)あかつき会、(公社)福岡県精神保健福祉会連合会、福岡県視覚障害者友好協会北九州支部、(社福)北九州精神保健福祉事業協会 <順不同>

後援

中間市、遠賀町、水巻町、岡垣町、芦屋町、北九州市教育委員会、(社福)北九州市社会福祉協議会、北九州市障害福祉団体連絡協議会、(一社)福岡県精神科病院協会北九州ブロック、北九州精神科診療所協会、NPO法人抱樸、(公財)北九州障害者相談支援事業協会、北九州地区精神保健福祉士協会、(公社)福岡県作業療法協会、(一社)QーACT、(社福)北九州市福祉事業団、NPO法人北九州小規模連、西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、九州朝日放送、TNCテレビ西日本、RKB毎日放送、FBS福岡放送、TVQ九州放送、グリーンコープ生協ふくおか <順不同>

#夜明け前 #北九州
Sat Mar 30, 2019
1:00 PM - 4:00 PM JST
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Venue
Venue Address
北九州市八幡西区岸の浦2丁目1−1 Japan
Organizer
「夜明け前」北九州上映会実行委員会
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